藤間蘭黄  日本舞踊の世界

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六三郎

あっという間に2014年も2週間が過ぎた。
今年の最初の大舞台は「日本舞踊協会公演」。
昨年『蜘蛛の絲』を上演させていただいた催しである。

今回も夜の部の最後。
2月15日。中日である。

演目は、『三世相~三社祭』。

19世紀半ばに初演された、
全6幕が、常磐津の浄瑠璃で運ばれる通し狂言
『三世相錦繍文章(さんぜそうにしきぶんしょう)』の
最終幕。
主役の六三郎を演じる。

この六三郎、鳶頭の扮装で登場するが、じつは侍。
盗まれたお家の重宝「小倉の色紙」を探している。
恋人の芸者お園が、非道の兄、長庵を殺してしまい、
二人は心中する。
そして、三途の川を渡り、閻魔の庁へやってくる。
そこでは、先に来ていた長庵が色紙を盗んで三社祭の山車に隠した事が暴かれ、
しかもお園とは血縁でないことまで明らかになり、
お園たちは許され極楽へ。
色紙は長庵が持っていることを知った六三郎が、ハッと目を覚ますと、
すべては夢のお告げ。
急いで祭りに駆けつけ、色紙を取り返す、という奇想天外な物語のフィナーレである。

お園を抱える福島屋の主人、清兵衛を、祭りの騒ぎに乗じて襲おうとする長庵から、
六三郎が色紙を取り返し、大団円となる場面。
祭りの賑わいが繰り広げられる。

六三郎は最初、粋な鳶頭で出て、お園との踊りがあり、
後半は、祭りの余興で出るはずの清兵衛の代わりに、赤頭を被って『石橋』を見せる。
『連獅子』や『鏡獅子』と同じ毛振りをする。
演じ甲斐のある役である。R
by rankoh-f | 2014-01-14 23:19 | 日々