藤間蘭黄  日本舞踊の世界

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紫紅会-1

年に一度の一門の舞踊会「紫紅会(しこうかい)」を、今週末開催する。

蘭黄は、序幕に素踊りで「藤の雨」。
そして「供奴」を踊る。
さらに故障で出演できなくなったお弟子さんの代わりに「流星」も踊る。

「藤の雨」は約50年前に書き下ろされた作品で、
清元の名手、故清元志寿太夫師「節付け」によるもの。
祖母藤子が振付けたものを、今回新たに振付け直した。

さすがに名人と謳われた太夫の節付けなので、
流れるような浄瑠璃である。
が、これが曲者。
叙情に流れすぎて、「ボンヤリ」した作品となってしまう嫌いがある。

情感が滲み出て来る作品にしたい。R
by rankoh-f | 2008-05-23 00:46

青春

「青春」と言っても、十数年(数十年?)前のことではない。
日本舞踊協会が主催する「創作舞踊劇場公演」の題名である。

今年の公演の演題が「青春」。
年代別の6人の舞踊家が青春をテーマに振付けるオムニバス形式の舞踊詩。

その振付を担当する。
テーマが青春というだけで、内容は振付者の自由。
持ち時間は5~10分。

そこで「青春の終焉~オセロより~」とした。

実は昨年の同公演では、マクベスを演じ、
シェイクスピアの台詞劇を舞踊化することを覚えた結果である。
が、「約8分のオセロ」となると、
おそらく物凄い冒険である。

その振付を昨日から始めた。

筋を単純化するために登場人物は4人。

男=オセロ
男の妻=デスデモーナ
妻の友=キャシオー
よこしまな男=イアーゴー

4人が四角い舞台を構成しながら筋を進める。

と、書くのはたやすいが踊るとなると…

面白い作品にしたい。R
by rankoh-f | 2008-05-04 18:46

肩が…

三越名人会「正札附」の稽古が始まった。

この踊りは、曽我物語を題材にしたもので、
兄曽我十郎の危機を救いに弟の曽我五郎が逆澤瀉の鎧を持って駆けつけようとする場面。

勇壮な五郎とそれを止めようとする美しい舞鶴の踊りである。

ここで五郎は「逆澤瀉(さかおもだか)の鎧」を持つ。
重い鎧を片手で軽々と扱うことで、五郎の力強さをあらわすのである。

その鎧。

勿論小道具なので紙を用いて軽く作ってはある。
が、振り回しても壊れないように頑丈な心棒が入っている。
しかも、ただぶら下げるのではなく、
力強さをあらわすために、肘を横に張って、身体から離して持つ。
時には頭の上に振り上げて、大見得を切る。

その結果、腕にはかなりの負担となる。

もっとも女性もこの踊りを踊るので、弱音は吐けない。R
by rankoh-f | 2008-05-02 17:54