藤間蘭黄  日本舞踊の世界

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無事終了

第62回「紫紅会」
無事終了しました。
お運びいただきましたすべてのお客様に篤く御礼申し上げます。

今回、素踊りを2題勤めましたが、
やはり素踊りは、「日本舞踊」エッセンスの集大成(?)のひとつだと
改めて感じました。

扮装をしないで「世界」を構築する素踊りの醍醐味。

これをご覧になる方々に少しでも多く味わって頂けるよう、
精進したいと思う次第です。R
by rankoh-f | 2009-05-24 23:52

北州

いよいよ明日は「紫紅会」。

明日の序幕に踊る「北州」は、代表的な「ご祝儀物」の素踊り。

ちなみに…

北州とは吉原の遊里のこと。江戸の北にあるのでこう言った。

焼失した吉原の復興がなったのを祝うため、
文化15年(1818)に、狂歌師太田蜀山人(しょくざんじん)が吉原と清元の繁栄を願う歌詞を作り、
これに清元お直が手付した曲。お直は、元、吉原の芸妓で、当時は橋場の料亭「川口」の女将を勤めていた。
同じお直作曲と伝えられる「梅の春」とともに、清元のご祝儀物の代表曲といわれている。

内容は、正月から歳の市まで吉原の四季折々の年中行事を綴ったもの。

正月気分で「初登楼」するお客、松の位の太夫の花魁道中、桜に浮かれるぞめき客、
お客を口説く遊女、八月一日の白無垢、新造、禿、廓の男衆、酉の市の人々、
お供を連れた侍客、吉原通いの客を乗せる馬方、年の市の物売り、
手毬をついたり、羽根つきをする若い遊女など…
十数人の登場人物を踊り分ける。

鮮やかな「踊り分け」が眼目である。R
by rankoh-f | 2009-05-23 23:24 | 一言解説

八島

今日、「紫紅会」の下浚い(衣裳、音楽付きリハーサル)が無事終わった。

今回踊るもう一つの演目「八島」について。

能楽の「八島」を題材にした地歌の「八島」を明治12年に4代目荻江露友が荻江節に直した曲。

西国を行脚する旅の僧が、讃岐の八島(屋島)に来かかり、一夜の宿を頼むと、そこへ源義経の亡霊が現れ、源平合戦の模様を語る、という筋である。

瀬戸内海の長閑な夕暮れの描写から始まり、
やがて眠りについた僧の周りに鬨の声、馬の嘶きが聞こえてくる。

ふと見るとそこは戦場。

馬に乗る武将、長刀や刀で戦う士。
やがて義経が現れ、「今日の戦の相手、能登守教経は、壇ノ浦でも戦ったので手並みは知っている」と、
戦の様子を語る。
激しい戦いで討ち合い、あるいは刺し違えて死んでゆく兵士たち。

ふと気付くと夜明けとなり、敵に見えたのは鴎の群れ、鬨の声と聞こえたのは高松の浦風だった…
という物語。R
by rankoh-f | 2009-05-21 23:44 | 一言解説

紫紅会

年に一度の一門の舞踊会「紫紅会」を、5月24日に開催する。

今回、蘭黄は「北州」と「八島」の素踊り2題。

序幕に踊る「北州」は、ご祝儀もの素踊りの代表ともいえる曲。
20歳代で初めて踊って以来、NHKのテレビでも踊り、
リサイタルでも踊ってきた作品である。

久々の今回、新たな気持ちで挑む。R
by rankoh-f | 2009-05-19 22:43

光源氏

去る5月9日大阪サンケイホールブリーゼで「光源氏」を踊った。

ダンスで綴る「源氏物語」へのゲスト出演。
全日本洋舞協会合同公演である。
満員の盛況だった。

考えてみれば、日本舞踊には「光源氏」的な役は多くある。
「業平小町」在原業平、
「須磨」の在原行平、
「田舎源氏」の光氏などはそのものズバリの役どころ。
「鉢かづき姫」の宰相の君などもその系譜ではある。

が、

「光源氏」の役はないのである。

その光源氏。
「天下の二枚目」の役は踊ったことがないわけではなく
(というか、上記の役々はほとんど踊っているが)、
勿論、直衣や狩衣も着たことはあるが、
今回はコンテンポラリーダンスの振り付けで踊った。
と言っても、ピルエット?ジュッテ?が出来るはずもなく、
すべて日本舞踊に翻訳したが。
面白い体験だった。R
by rankoh-f | 2009-05-19 00:46