藤間蘭黄  日本舞踊の世界

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(公社)日本舞踊協会公演『幻椀久』無事に終了しました。充実した舞台を勤めることができました。ご声援頂きました全てのお客様に心より御礼申し上げます。

そして、
偉大な先達をまた失いました。

思えば去年の舞踊協会公演。『三世相〜三社祭〜』に出演。その下浚いの折、御指導賜りました。それは、鋭く的を射て、しかも優しさに溢れていました。流派を超えて、常に明日を考えて下さっていました。さあこれから沢山沢山教えて頂こう、すぐ上、直近の先輩について行こう、と云う矢先でした。
言葉が出てきません。
坂東三津五郎先生、衷心より謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
合掌。R
by rankoh-f | 2015-02-23 22:46

幻椀久

21日に出演する日本舞踊協会公演『幻椀久』。
今回、尾上流の振付でさせて頂く。清元の名曲である。
大坂堺筋(さかいすじ)の商人、椀屋久右衛門が、新町の遊女松山太夫と深く馴染み、豪遊したため、座敷牢に入れられ、精神に異常をきたして水死したという実話。この物語は、主人公の名前を椀屋久兵衛に変えて脚色、浄瑠璃や歌舞伎に取り入れられ、所謂「椀久もの」という一連の作品を成している。この『幻椀久』もその一つ。1914年(大正3年)初演。「椀久もの」としては新しい曲である。
松山恋しさの余り発狂した椀久がみる一時の幻。そこは、新町の揚屋の座敷。松山太夫ばかりでなく、椀久が贔屓にする座頭の菊市や新造が居並ぶ。かつての豪遊の再来。やがて幻は消えはじめ、追い掛ける椀久は、次第に錯乱してゆく。身を刺す松風にハッと気付くと寂寞とした現実に戻る…
現実と幻の交錯、狂気の狭間の正気。
踊らずに「腹」で見せる。R
by rankoh-f | 2015-02-12 12:21