藤間蘭黄  日本舞踊の世界

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保名

「安倍保名」
清元『保名』の主人公。
あの陰陽師、安倍晴明の父と言われている伝説上の人物である。
この保名は、許嫁で恋人の「榊の前」が自害したことにより気が狂ってさまよい歩く。

保名はやがて榊の前の瓜二つの妹、葛の葉姫に出会って正気を取り戻す。
そして狩りで追われてきた白狐を救うものの、追ってきた敵に打ちのめされる。
そこに現れた葛の葉姫に助けられ、故郷の阿倍野に帰り、葛の葉と夫婦になる。
そして生まれた子供が安倍童子。
ところが、この女房の葛の葉は、実は保名に助けられた狐の化身。
保名の危急を救うべく葛の葉姫に化けた。
6年後、本物の葛の葉姫が保名のもとへ訪ねてくると、
子供を置いて泣く泣く故郷の信太の森へ帰ってゆく。
この残された童子がのちの清明であるという。

「葛の葉」伝説をもとに出来た、人形浄瑠璃や歌舞伎の『芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)』のあらすじ。

陰陽師、安倍晴明の常人ならざる力の理由付けとして、
霊力のある動物との「人獣婚」伝説をうまく利用したのであろう。

清元の『保名』は『芦屋道満大内鑑』二段目の「小袖物狂の段」をもとに作られた。
目の前で恋人が自殺して気が狂ってしまった男。
10年ぶりの挑戦である。R
# by rankoh-f | 2014-09-23 23:23

リサイタル!

10月20日に20回目のリサイタルを開催する。
今回は古典を2題。
初心に帰って真摯に勤めたい。R
是非ご覧ください。
チラシが出来ました。
# by rankoh-f | 2014-09-06 07:18

紫紅会

5月25日、藤間藤子17回忌追善「紫紅会」公演

蘭黄が踊る『しのぶ舞袖』は、藤子の母、藤間勘八の追善のために藤子の振付で作られた。
今回は藤子を偲び、新たな振り付けにより上演する。

もう一つ演目、『風の法師』は、昭和59年の紫紅会に書き下ろされた作品。
「すたすた坊主」を題材にしている。
「すたすた坊主」は、江戸時代の大道芸人の願人坊主として、
『浮かれ坊主』や『まかしょ』といった古典作品にも描かれている。
若いすたすた坊主が、旅を重ねながら江戸へ下る道中の哀歓を描いた作品。
初演以来、藤子自身で何度か再演を重ねている。
そして藤子他界の平成10年に、蘭黄も自身のリサイタルで初演。今回はそれ以来の上演となる。
16年の積み重ねがどのように滲み出せるのか。
挑戦である。R

ご多忙のところ恐れ入りますが、何卒ご来駕いただき、宜しくご高覧賜りますよう、ご案内申し上げます。
# by rankoh-f | 2014-05-13 09:59 | 一言解説

紫紅会

5月25日、67回目の紫紅会を開催させていただく。
今回は祖母、藤間藤子の十七回忌追善公演。
蘭黄は、序幕に母蘭景と『しのぶ舞袖』、
最終幕の直前に『風の法師』という演目を勤める。

『しのぶ舞袖』は、祖母藤子の母、つまり蘭黄の曾祖母、藤間勘八追善のために作られた曲。
これを今回藤子の追善曲として、故人を偲び母と踊る。R

チラシはこちら
# by rankoh-f | 2014-04-20 10:34 | 日々

はじめての日本舞踊

2月1日に兵庫県立芸術文化センタープロデュース「はじめての日本舞踊」に出演させていただく。
今回は同センターの「はじめての」シリーズの新企画。
日本舞踊を紹介する公演に五耀会のメンバーが出演する。
蘭黄が出演する演目は『大和団子』と『徒用心』。
『大和団子』は夫婦の団子売りが街中で実演販売する様子を描いた江戸の風俗舞踊。
西川箕乃助氏が女房役。
「はじめての」最初の演目である。
今回は特に日本舞踊の身体表現そのものをご覧頂くために、全編素踊り。
つまり、男もちょんまげ姿ではなく、女房も女形の姿をしない。
稽古着同様の着物に袴。
これを江戸時代の夫婦として観ていただく。
身体の使い方のみで男女はおろかその人物の生活感まで表現するのが日本舞踊。
「そのもの」を映像で見せ、しかも時には字幕までつけるメディアとは根本的に異なる。
お客さまの想像力が頼りとなる。R
# by rankoh-f | 2014-01-22 12:48 | 日々