2015年 02月 12日
幻椀久
21日に出演する日本舞踊協会公演『幻椀久』。
今回、尾上流の振付でさせて頂く。清元の名曲である。
大坂堺筋(さかいすじ)の商人、椀屋久右衛門が、新町の遊女松山太夫と深く馴染み、豪遊したため、座敷牢に入れられ、精神に異常をきたして水死したという実話。この物語は、主人公の名前を椀屋久兵衛に変えて脚色、浄瑠璃や歌舞伎に取り入れられ、所謂「椀久もの」という一連の作品を成している。この『幻椀久』もその一つ。1914年(大正3年)初演。「椀久もの」としては新しい曲である。
松山恋しさの余り発狂した椀久がみる一時の幻。そこは、新町の揚屋の座敷。松山太夫ばかりでなく、椀久が贔屓にする座頭の菊市や新造が居並ぶ。かつての豪遊の再来。やがて幻は消えはじめ、追い掛ける椀久は、次第に錯乱してゆく。身を刺す松風にハッと気付くと寂寞とした現実に戻る…
現実と幻の交錯、狂気の狭間の正気。
踊らずに「腹」で見せる。R
今回、尾上流の振付でさせて頂く。清元の名曲である。
大坂堺筋(さかいすじ)の商人、椀屋久右衛門が、新町の遊女松山太夫と深く馴染み、豪遊したため、座敷牢に入れられ、精神に異常をきたして水死したという実話。この物語は、主人公の名前を椀屋久兵衛に変えて脚色、浄瑠璃や歌舞伎に取り入れられ、所謂「椀久もの」という一連の作品を成している。この『幻椀久』もその一つ。1914年(大正3年)初演。「椀久もの」としては新しい曲である。
松山恋しさの余り発狂した椀久がみる一時の幻。そこは、新町の揚屋の座敷。松山太夫ばかりでなく、椀久が贔屓にする座頭の菊市や新造が居並ぶ。かつての豪遊の再来。やがて幻は消えはじめ、追い掛ける椀久は、次第に錯乱してゆく。身を刺す松風にハッと気付くと寂寞とした現実に戻る…
現実と幻の交錯、狂気の狭間の正気。
踊らずに「腹」で見せる。R
by rankoh-f
| 2015-02-12 12:21