藤間蘭黄  日本舞踊の世界

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講義3

第二週目の講義。

日本舞踊のさまざまな特色について話した。

まず、独特の上演形式である「素踊り(すおどり)」について、「紅葉笠(もみじがさ)」という小曲を一例として、個々の動きの解説をしたのち実演した。

さらに、日本舞踊で特徴的な扇子の使い方「見立て」について話し、聴講生全員に扇子を配り、扱いの実習をした。
扇を使って、日常生活から大自然まで森羅万象を表現する技法は、
皆とても興味深く聴いてくれる。

そして、最後に留学生たちの母国の特徴的なものをこの扇で表した。

毎年色々な表現があるが、今年の聴講生たちは大人しい。
そこで学生に何かを提案してもらい、それを私が表現することに。

最初に聞いたのはベネズエラからの留学生。
こちらから水を向けても、特徴的な食べ物も風物もないという。
大きい山はあると言うので、両手を使って後ろに山を描く。

次は韓国でキムチ。
これは食べたあとのリアクションで。

中国のパンダは、動物を表す「手」を使い、扇を笹に見立ててかじった。

最後はドイツ。
扇をグラスに見立ててビールで乾杯。

最後に、日本舞踊は、伝統的な古典芸能ではなく、
今も新しい作品を生み出しているという話をした。

「伝統もかつては新しかった」とは、だれしもする話ではある。
が、本当に伝統として後世に伝わるものを今日作り得ているのかというと、
大いに疑問の残るところである。

担当の堀内教授から、次回は何か現代性のある作品も提示したら面白いのではないか、
との依頼もあった。R
by rankoh-f | 2007-12-27 15:10