藤間蘭黄  日本舞踊の世界

rankoh.exblog.jp

ピアノで…

先日、札幌で面白い催しがあった。

若手ピアニストの新作DVDリリース記念リサイタル。
そこでピアノとジャズダンス、そして日本舞踊のコラボレーションが行なわれ、私は振り付けで関わった。

場所は札幌市コンサートホール「キタラ」。
約1800人収容のクラシックのコンサートホールである。

テーマは「桜」。
舞台の下手寄りに置かれたグランドピアノでは「さくらさくら変奏曲」が奏でられる。
舞台を取り巻く観客席から季節を運ぶ男たちが現れ、踊り、舞台へ降り立つ。

ピアノを桜の大木に見立てて、そこから花の精が現れ男達と絡んで踊る。

この桜の精が日本舞踊手。

桜の精は、毎年巡ってくる春毎に、蝶に戯れ、
やがて蕾が膨らみ、綻び始め、満開に咲き乱れ、そして散る。

その様子を数曲のピアノ演奏に合わせて踊る。

主催者・関係者は、初めての試みの成功を喜んでいた。

確かに、ピアノリサイタルで舞踊手が踊るということは珍しいのだろう。
日本舞踊は三味線音楽でないと踊れないと思われるかもしれない。

が、

実はそんなことはないのである。

我々はピアノであれギターであれ、コンピュータミュージックであれ、
「音楽」があれば(時にはただの音か、あるいはそれすらなくても)踊るのである。

ただ、それが三味線音楽からかけ離れれば離れただけ、
「日本舞踊」の動きを維持するのが難しくなるらしく、
こうしたコラボレーション作品には何となく中途半端感が漂いがちになる。

私は、幸か不幸か日本舞踊以外の身体語彙を持っていない。
だから今回、うまくいったのかもしれない。R
by rankoh-f | 2008-04-28 11:42