藤間蘭黄  日本舞踊の世界

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代役!

隔年に開催される藤盛会東京支部舞踊会。

9月7日に今回は、義太夫の「花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)」を踊る。

花競四季寿

元は人形浄瑠璃の景事として作られた四段返しの曲。
春が「萬歳(まんざい)」夏が「海士(あま)」
秋が「関寺小町(せきでらこまち)」で冬が「鷺娘(さぎむすめ)」という構成になっている。

今回はその春の部と秋の部を上下二段返しとして上演する。

「萬歳」は、正月に家々を回った門付けの太夫と才造の姿を描いている。
「漫才」ではなく「萬歳」である。
商売繁盛を祝い、市場の賑わいを言いたて、宝が蔵にずっしりと納まると祝言を述べ、舞収める。
男女の美しい若衆萬歳姿でも踊られる。

「関寺小町」は、百歳になった小町を描いている。
絶世の美女、小町が、年老いて、深草の少将の霊に責められながらも、華やかな昔を偲び、
ふと、舞を舞い、再び関寺へ帰ってゆく、というもの。
「老い」の哀しさの中に、典雅な趣のある曲となっている。

文化六年(1809)、大阪の人形浄瑠璃芝居で初演された。

この、上の巻の「萬歳」を門下の若手と踊る事になっていたが、
それに加えて、下の巻「関寺小町」を、急遽、母の代役で踊る事となった。

百歳の小野小町。

年輪が物言う世界をいかに見せるか…。R
by rankoh-f | 2008-09-07 01:37 | 一言解説