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2009年 05月 24日
第62回「紫紅会」
無事終了しました。
お運びいただきましたすべてのお客様に篤く御礼申し上げます。
今回、素踊りを2題勤めましたが、
やはり素踊りは、「日本舞踊」エッセンスの集大成(?)のひとつだと
改めて感じました。
扮装をしないで「世界」を構築する素踊りの醍醐味。
これをご覧になる方々に少しでも多く味わって頂けるよう、
精進したいと思う次第です。R
無事終了しました。
お運びいただきましたすべてのお客様に篤く御礼申し上げます。
今回、素踊りを2題勤めましたが、
やはり素踊りは、「日本舞踊」エッセンスの集大成(?)のひとつだと
改めて感じました。
扮装をしないで「世界」を構築する素踊りの醍醐味。
これをご覧になる方々に少しでも多く味わって頂けるよう、
精進したいと思う次第です。R
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by rankoh-f
| 2009-05-24 23:52
2009年 05月 23日
いよいよ明日は「紫紅会」。
明日の序幕に踊る「北州」は、代表的な「ご祝儀物」の素踊り。
ちなみに…
北州とは吉原の遊里のこと。江戸の北にあるのでこう言った。
焼失した吉原の復興がなったのを祝うため、
文化15年(1818)に、狂歌師太田蜀山人(しょくざんじん)が吉原と清元の繁栄を願う歌詞を作り、
これに清元お直が手付した曲。お直は、元、吉原の芸妓で、当時は橋場の料亭「川口」の女将を勤めていた。
同じお直作曲と伝えられる「梅の春」とともに、清元のご祝儀物の代表曲といわれている。
内容は、正月から歳の市まで吉原の四季折々の年中行事を綴ったもの。
正月気分で「初登楼」するお客、松の位の太夫の花魁道中、桜に浮かれるぞめき客、
お客を口説く遊女、八月一日の白無垢、新造、禿、廓の男衆、酉の市の人々、
お供を連れた侍客、吉原通いの客を乗せる馬方、年の市の物売り、
手毬をついたり、羽根つきをする若い遊女など…
十数人の登場人物を踊り分ける。
鮮やかな「踊り分け」が眼目である。R
明日の序幕に踊る「北州」は、代表的な「ご祝儀物」の素踊り。
ちなみに…
北州とは吉原の遊里のこと。江戸の北にあるのでこう言った。
焼失した吉原の復興がなったのを祝うため、
文化15年(1818)に、狂歌師太田蜀山人(しょくざんじん)が吉原と清元の繁栄を願う歌詞を作り、
これに清元お直が手付した曲。お直は、元、吉原の芸妓で、当時は橋場の料亭「川口」の女将を勤めていた。
同じお直作曲と伝えられる「梅の春」とともに、清元のご祝儀物の代表曲といわれている。
内容は、正月から歳の市まで吉原の四季折々の年中行事を綴ったもの。
正月気分で「初登楼」するお客、松の位の太夫の花魁道中、桜に浮かれるぞめき客、
お客を口説く遊女、八月一日の白無垢、新造、禿、廓の男衆、酉の市の人々、
お供を連れた侍客、吉原通いの客を乗せる馬方、年の市の物売り、
手毬をついたり、羽根つきをする若い遊女など…
十数人の登場人物を踊り分ける。
鮮やかな「踊り分け」が眼目である。R
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by rankoh-f
| 2009-05-23 23:24
| 一言解説
2009年 05月 21日
今日、「紫紅会」の下浚い(衣裳、音楽付きリハーサル)が無事終わった。
今回踊るもう一つの演目「八島」について。
能楽の「八島」を題材にした地歌の「八島」を明治12年に4代目荻江露友が荻江節に直した曲。
西国を行脚する旅の僧が、讃岐の八島(屋島)に来かかり、一夜の宿を頼むと、そこへ源義経の亡霊が現れ、源平合戦の模様を語る、という筋である。
瀬戸内海の長閑な夕暮れの描写から始まり、
やがて眠りについた僧の周りに鬨の声、馬の嘶きが聞こえてくる。
ふと見るとそこは戦場。
馬に乗る武将、長刀や刀で戦う士。
やがて義経が現れ、「今日の戦の相手、能登守教経は、壇ノ浦でも戦ったので手並みは知っている」と、
戦の様子を語る。
激しい戦いで討ち合い、あるいは刺し違えて死んでゆく兵士たち。
ふと気付くと夜明けとなり、敵に見えたのは鴎の群れ、鬨の声と聞こえたのは高松の浦風だった…
という物語。R
今回踊るもう一つの演目「八島」について。
能楽の「八島」を題材にした地歌の「八島」を明治12年に4代目荻江露友が荻江節に直した曲。
西国を行脚する旅の僧が、讃岐の八島(屋島)に来かかり、一夜の宿を頼むと、そこへ源義経の亡霊が現れ、源平合戦の模様を語る、という筋である。
瀬戸内海の長閑な夕暮れの描写から始まり、
やがて眠りについた僧の周りに鬨の声、馬の嘶きが聞こえてくる。
ふと見るとそこは戦場。
馬に乗る武将、長刀や刀で戦う士。
やがて義経が現れ、「今日の戦の相手、能登守教経は、壇ノ浦でも戦ったので手並みは知っている」と、
戦の様子を語る。
激しい戦いで討ち合い、あるいは刺し違えて死んでゆく兵士たち。
ふと気付くと夜明けとなり、敵に見えたのは鴎の群れ、鬨の声と聞こえたのは高松の浦風だった…
という物語。R
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by rankoh-f
| 2009-05-21 23:44
| 一言解説
2009年 05月 19日
年に一度の一門の舞踊会「紫紅会」を、5月24日に開催する。
今回、蘭黄は「北州」と「八島」の素踊り2題。
序幕に踊る「北州」は、ご祝儀もの素踊りの代表ともいえる曲。
20歳代で初めて踊って以来、NHKのテレビでも踊り、
リサイタルでも踊ってきた作品である。
久々の今回、新たな気持ちで挑む。R
今回、蘭黄は「北州」と「八島」の素踊り2題。
序幕に踊る「北州」は、ご祝儀もの素踊りの代表ともいえる曲。
20歳代で初めて踊って以来、NHKのテレビでも踊り、
リサイタルでも踊ってきた作品である。
久々の今回、新たな気持ちで挑む。R
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by rankoh-f
| 2009-05-19 22:43
2009年 05月 19日
去る5月9日大阪サンケイホールブリーゼで「光源氏」を踊った。
ダンスで綴る「源氏物語」へのゲスト出演。
全日本洋舞協会合同公演である。
満員の盛況だった。
考えてみれば、日本舞踊には「光源氏」的な役は多くある。
「業平小町」在原業平、
「須磨」の在原行平、
「田舎源氏」の光氏などはそのものズバリの役どころ。
「鉢かづき姫」の宰相の君などもその系譜ではある。
が、
「光源氏」の役はないのである。
その光源氏。
「天下の二枚目」の役は踊ったことがないわけではなく
(というか、上記の役々はほとんど踊っているが)、
勿論、直衣や狩衣も着たことはあるが、
今回はコンテンポラリーダンスの振り付けで踊った。
と言っても、ピルエット?ジュッテ?が出来るはずもなく、
すべて日本舞踊に翻訳したが。
面白い体験だった。R
ダンスで綴る「源氏物語」へのゲスト出演。
全日本洋舞協会合同公演である。
満員の盛況だった。
考えてみれば、日本舞踊には「光源氏」的な役は多くある。
「業平小町」在原業平、
「須磨」の在原行平、
「田舎源氏」の光氏などはそのものズバリの役どころ。
「鉢かづき姫」の宰相の君などもその系譜ではある。
が、
「光源氏」の役はないのである。
その光源氏。
「天下の二枚目」の役は踊ったことがないわけではなく
(というか、上記の役々はほとんど踊っているが)、
勿論、直衣や狩衣も着たことはあるが、
今回はコンテンポラリーダンスの振り付けで踊った。
と言っても、ピルエット?ジュッテ?が出来るはずもなく、
すべて日本舞踊に翻訳したが。
面白い体験だった。R
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by rankoh-f
| 2009-05-19 00:46
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