藤間蘭黄  日本舞踊の世界

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新作の曲

先日、曲が出来た。
今回の作曲は杵屋勝四郎師。
想像以上に透明感があり情感漂う仕上がり。
テーマとなるメロディも美しい。
何よりびっくりしたのは、綺麗なCDになっているのだ。
師いわく「丁度良い映像があったので」プリントしてくれたとのこと。
一度聞かせて頂き、
ひとまず後半部分に少しだけ手直しをお願いした。
そして、
その夜、改めて聴いてみた。
すると、多いのだ。歌詞が。

今回も自分で歌詞を書いた。
内容がわかるように、今回はあえて現代語で作った。

その歌詞。

説明歌詞の分量が多く、折角のメロディを邪魔している。

そこで4/1ほどカットしたり、一部歌詞を足したり変更することにした。
作曲者にとってはまことに迷惑な話しである。
それでも、快く承知頂き、手直しをすることに。

これが凄い。

勝四郎師宅のミニスタジオで、
作調の藤舎呂英師と共に録音しながらの編集である。
自分も立ち合わせていただいたが、
見る見るうちに出来てくる。
勝四郎師いわく「最近のアーティストはエンジニアでもなければならない」
そうで…
巨大な画面のmacを駆使して、
ひとまず完成。

いよいよ振り付けにはいる。R
# by rankoh-f | 2007-10-12 22:26

早稲田の鉢かづき

「鉢かづき」が無事終了した。

17年振りの、しかも何年振りかわからないくらいの全曲上演。

心配していた照明もとても綺麗に出来て、
長唄の演奏も良く、出演者一同無事に勤められた。
何よりのことである。

明日からはリサイタルに専念できる。R
# by rankoh-f | 2007-10-10 23:58

鉢かづき リハーサル

本日(10月9日)、早稲田の「鉢かづき」の舞台稽古をした。

月は出た。
浪模様も出来た。

ところが、

全体的に暗い。
ピンスポットのきっかけが上手く行かない。

何でも、ピンスポットの操作をする部屋には舞台上の音が全く聞こえないと言うことで…

それやこれやで、予定を大幅に超過して、
それでも形にすることが出来た。

長時間お付き合い頂いた、狂言方、大道具、後見、小道具のスタッフに感謝である。

あとは、明日の本番を待つのみ。R
# by rankoh-f | 2007-10-09 23:59

稽古

昨日に引き続き鉢かづきのこと。

昨日から母蘭景に見てもらっている。
皆汗だくの稽古。
例の従者役の「一生懸命のあまり…」の「あまり…」の部分も解消され、
終盤の総踊りも盛り上がるようになった。

やはり師匠の目は有難い。

大勢の時は勿論、たとえ自分ひとりで踊るときでも、
見てもらえる師匠がいるのと居ないのでは、
当たり前たが、大きな差がある。R
# by rankoh-f | 2007-10-07 20:56

新作の美術

今回の新作「沖太夫」の美術は、照明家の足立氏の紹介。
河内連太氏である。
氏は、創作バレエ・モダンダンス・コンテンポラリー等の台本や美術をなさっている方で、
足立氏いわく「シンプルさの中に情感豊かに訴える装置は適任」とのこと。

この間から打ち合わせをさせて頂いているが、
私の無理な我儘にもめげずに、
話を聞いて下さっている。
有難いことである。
そして、昨日、具体的なプランを拝見拝聴した。

とても素敵な舞台になりそうだ。
照明、装置共に一流のプロの仕事である。

が、

装置、照明があまりに素敵だと、肝心の踊りが付け足しになりかねない。

曲も出来つつある。

本格的な振付に向け、武者震いの思いである。R
# by rankoh-f | 2007-10-07 02:44