藤間蘭黄  日本舞踊の世界

rankoh.exblog.jp

リサイタル!

10月20日に20回目のリサイタルを開催する。
今回は古典を2題。
初心に帰って真摯に勤めたい。R
是非ご覧ください。
チラシが出来ました。
# by rankoh-f | 2014-09-06 07:18

紫紅会

5月25日、藤間藤子17回忌追善「紫紅会」公演

蘭黄が踊る『しのぶ舞袖』は、藤子の母、藤間勘八の追善のために藤子の振付で作られた。
今回は藤子を偲び、新たな振り付けにより上演する。

もう一つ演目、『風の法師』は、昭和59年の紫紅会に書き下ろされた作品。
「すたすた坊主」を題材にしている。
「すたすた坊主」は、江戸時代の大道芸人の願人坊主として、
『浮かれ坊主』や『まかしょ』といった古典作品にも描かれている。
若いすたすた坊主が、旅を重ねながら江戸へ下る道中の哀歓を描いた作品。
初演以来、藤子自身で何度か再演を重ねている。
そして藤子他界の平成10年に、蘭黄も自身のリサイタルで初演。今回はそれ以来の上演となる。
16年の積み重ねがどのように滲み出せるのか。
挑戦である。R

ご多忙のところ恐れ入りますが、何卒ご来駕いただき、宜しくご高覧賜りますよう、ご案内申し上げます。
# by rankoh-f | 2014-05-13 09:59 | 一言解説

紫紅会

5月25日、67回目の紫紅会を開催させていただく。
今回は祖母、藤間藤子の十七回忌追善公演。
蘭黄は、序幕に母蘭景と『しのぶ舞袖』、
最終幕の直前に『風の法師』という演目を勤める。

『しのぶ舞袖』は、祖母藤子の母、つまり蘭黄の曾祖母、藤間勘八追善のために作られた曲。
これを今回藤子の追善曲として、故人を偲び母と踊る。R

チラシはこちら
# by rankoh-f | 2014-04-20 10:34 | 日々

はじめての日本舞踊

2月1日に兵庫県立芸術文化センタープロデュース「はじめての日本舞踊」に出演させていただく。
今回は同センターの「はじめての」シリーズの新企画。
日本舞踊を紹介する公演に五耀会のメンバーが出演する。
蘭黄が出演する演目は『大和団子』と『徒用心』。
『大和団子』は夫婦の団子売りが街中で実演販売する様子を描いた江戸の風俗舞踊。
西川箕乃助氏が女房役。
「はじめての」最初の演目である。
今回は特に日本舞踊の身体表現そのものをご覧頂くために、全編素踊り。
つまり、男もちょんまげ姿ではなく、女房も女形の姿をしない。
稽古着同様の着物に袴。
これを江戸時代の夫婦として観ていただく。
身体の使い方のみで男女はおろかその人物の生活感まで表現するのが日本舞踊。
「そのもの」を映像で見せ、しかも時には字幕までつけるメディアとは根本的に異なる。
お客さまの想像力が頼りとなる。R
# by rankoh-f | 2014-01-22 12:48 | 日々

六三郎

あっという間に2014年も2週間が過ぎた。
今年の最初の大舞台は「日本舞踊協会公演」。
昨年『蜘蛛の絲』を上演させていただいた催しである。

今回も夜の部の最後。
2月15日。中日である。

演目は、『三世相~三社祭』。

19世紀半ばに初演された、
全6幕が、常磐津の浄瑠璃で運ばれる通し狂言
『三世相錦繍文章(さんぜそうにしきぶんしょう)』の
最終幕。
主役の六三郎を演じる。

この六三郎、鳶頭の扮装で登場するが、じつは侍。
盗まれたお家の重宝「小倉の色紙」を探している。
恋人の芸者お園が、非道の兄、長庵を殺してしまい、
二人は心中する。
そして、三途の川を渡り、閻魔の庁へやってくる。
そこでは、先に来ていた長庵が色紙を盗んで三社祭の山車に隠した事が暴かれ、
しかもお園とは血縁でないことまで明らかになり、
お園たちは許され極楽へ。
色紙は長庵が持っていることを知った六三郎が、ハッと目を覚ますと、
すべては夢のお告げ。
急いで祭りに駆けつけ、色紙を取り返す、という奇想天外な物語のフィナーレである。

お園を抱える福島屋の主人、清兵衛を、祭りの騒ぎに乗じて襲おうとする長庵から、
六三郎が色紙を取り返し、大団円となる場面。
祭りの賑わいが繰り広げられる。

六三郎は最初、粋な鳶頭で出て、お園との踊りがあり、
後半は、祭りの余興で出るはずの清兵衛の代わりに、赤頭を被って『石橋』を見せる。
『連獅子』や『鏡獅子』と同じ毛振りをする。
演じ甲斐のある役である。R
# by rankoh-f | 2014-01-14 23:19 | 日々